定期刊行物
中学受験 パーフェクトガイド2010
135ページ とっておき『得点力アップ術』指南」にて取材協力

    


AERA with Kids
2009夏号 8ページ 「達人が教える国語のツボ」にて取材協力

    


著書
    

※こちらは見本画像になります。



「ヤル気にさせる母のひと言」ダイヤモンド社    定価1600円+税
ISBN978-4-478-00708-2


2009年2月に刊行された『中学受験 ヤル気にさせる母のひと言 決め手は母子の相性だった』(ダイヤモンド社)について、 著者である私と「親の技(スキル)研究会」を主催し、個別学習相談会も実施している森上教育研究所の森上展安さんが話しました。

◆お母さん方は何を相談してくるのか
森上 塾は成績の相談には乗ってくれますが、現在の自分の実力と志望校との距離とか、戦略的な学習への取り組み方といった パーソナルな相談はしづらいというのがまずありますよね。かといって、受験生のそういった悩みを相談する場所というのもなかなかない。
小泉 塾を変えなきゃいけない、といった切羽詰った状態にならないとお母さんは動けないというのが現状です。
森上 医療で言うところのセカンドオピニオンのようなものを得ることができる、ここなら安心して相談できる、といったもの。 私どもの学習相談の機会(森上教育研究所ホームページINDEX「お父様お母様向け」参照)も、 そういったものがないので設けたいと思って始めたのでしたね。
小泉 実際にいろいろな相談を受けてきて、一番面白いなと私が思うのは、相談に来られるお母さんの中にはいろんな研究をすでにしてきている方がいる。 最後のひと押しという相談が少なくない、と感じています。
森上 この方向で進めていいのか、といった?
小泉 本当にひと言、腹を決めてあげるためのアドバイスですね。お子さんの性格によって、同じような悩みでもやり方は違ってきますよ、 それをこれこれこうしてと、具体的にお話しするんです。
森上 この本のもとになった相談者の反応を見ていて面白いなと思ったのは、相談を始めて30分もしないうちに、 自分の子どものことをいろいろ言い当てられてびっくりする、というお母さん方の反応ですね。陥りやすい問題点をはっきりと指摘して、 アドバイスするところがいいんですね。
小泉 多くの相談を経験することで、かなりパターンとして把握できるようになってきました。完璧にわかるということはないのですが、 質問をしながら杭をポツポツと打っていって、手ごたえのあったところをつないで面にしていくことにより適切なアドバイスができるんだと思います。 今の時代、お子さんは1人か2人、多くても3人ですよね。自分の子育ての経験だけではサンプル数として十分というわけではないですから、 こうしてお話しをすることにも意味があると思うんです。

◆森上教育研究所の個別学習相談会や親の技(スキル)研究会の成果がこの1冊に
森上 お子さんの学年あるいは学習水準に合わせたご相談も割と多いような気もしますね?
小泉 低学年のお子さんですと、やはりモチベーションに関するものが多いですね。なかなか勉強しないとか、宿題をしないとか、落ち着きがないとか。 高学年になってくると、学習の方法論や志望校に受かるためにはどうしたらいいのかといった具体的なものに変化してきます。
森上 継続してご相談に訪れるケースもありますね。
小泉 4月にいらして、次に10月とか11月にいらっしゃった方は、絶対受かりそうもなかった都心の女子校に合格して非常に喜んでおられました。 一度ご相談いただいて、半年後、1年後にもう一度というパターンがあるように思います。
森上 先日、横浜で相談会を催したのですが、麻布を受ける前の日に何かのことでお母さんとお子さんが口論して、 そこにお父さんが介入して一家バトルになってしまったという例がありました。そこで志望校以外の過去問をやってみたら、 別の学校の問題がお子さんに合っていて、そこを受けて合格されたという。この方は何度かご相談いただいたんですよね。
小泉 そうですね。でも、ケンカする前に相談できたらよかった(笑)。
森上 お母さん方には、常に「指針を示して欲しい」という気持ちがあるように思えます。他の人に、今のやり方でいいのか確認したいものです。
小泉 中学受験というのは、だいたいが初めての経験ですから、何がポイントなのかわかりづらいことはあります。 その点に関して言えば、お父さんお母さんが自信を持つことが重要です。特にお母さんが自信を喪失されると、お子さんは途端に崩れますから。
森上 お母さんに対しては、全体の見通しのようなものを与えてあげる。広い地図を描いて、見通しを語ることで、 常にこうしていけばいいのだという指針を、ですね。
小泉 話は変わりますが、「親の技(スキル)研究会」でお話しされる先生方は、ご自分のノウハウを惜しみなく開示しておられますよね。 ここまで話してしまっていいのかと思う内容ですが、こうして得られた知識をうまく活用すると、お子さんの受験にとって非常に有利だなというのは感じています。 この本の中にも、そういったノウハウが書かれています。
森上 何人か最近お話しをうかがったのですが、この研究会で得た知識と1教科ぐらい専門塾に通うだけで、開成や筑駒に受かったお子さんが出てきました。 へ〜っとびっくりしたのですが、今ではインターネットで相当の情報を得ることができますから、親が個人指導するということも可能なんですね。 あとは問題が生じた都度、ご相談をいただければよろしいかと思います。
小泉 中学受験=進学塾に通うだけというこれまでのあり方から、親が主体になって、そして子どもが主体になれるような土壌が出てきたということですね。 こうしたことが可能になるというのは面白い傾向だと思います。



    

※こちらは見本画像になります。



「必ず出てくる国語のテーマ」ダイヤモンド社    定価1900円+税
ISBN978-4-478-00252-0


【国語が苦手でも、テーマの知識があれば読解が楽になります】



  中学入試国語の問題は、確かに難度が上昇しています。高校受験または大学受験かと思われるような大人の文章が、多くの中堅レベル以上の中学校で出題されています。小学生ではまず日常的には読まない本からの出題も多く、読書好きな受験生でも非常に苦労すると思います。お子さんの志望校の国語問題をご覧になれば、納得されることでしょう。

   これらの問題で合格点をとるには、多くの入試問題にあたり、内容やテーマ(主題)に慣れていく必要があります。実際、大多数の受験生が六年生の二学期からの過去問演習で、苦しみながら実戦力を養っていくことになります。しかし、国語が得意で大好きな生徒であればまだしも、それ以外の生徒には大変な負担になるでしょう。

   こういった国語の入試問題に対して、非常に有効な対策として、主題(テーマ)ごとに「知識」をまとめたものが、拙著「必ず出てくる国語のテーマ」(ダイヤモンド社)です。中学受験に出題される問題は非常に難しいのですが、頻出テーマがかなり決まっています。例えば「友人・友情」「父母子」「自然・環境」は毎年のようにベスト3をキープしており、出題される割合は3つのテーマの合計で25%以上に達します。例えば3校受験したとしたら、一校につき読解問題が2つありますから、6つの読解問題にあたることになります。すると6(問題)×0.25=1.5(問題)は上記の3つのテーマのうちのどれかということになります。そしてもっと範囲を広げてベスト12までのテーマを合計すると、毎年約60%の確率で出題されているのです。

  それでは、それら頻出テーマの何を理解すれば良いのでしょうか? 例えば「友人・友情」であれば、「対等」が基本です。そして多くの物語が「対等」で無い関係から始まり、 なんらかの出来事により、「対等」の関係になるというパターンが多い様です。 「成長の物語」とも呼べるものですね。これだけのことを知っていても、「友人・友情」の物語文は非常に読みやすく、 問題が解きやすくなります。中学入試の「一般常識」とでも呼びたいような知識ですが、 普通の小学生は受験勉強をしていたとしても、なかなか持っていない知識が多いと思います。

  「必ず出てくる国語のテーマ」では、これら中学入試の「一般常識」を頻出のテーマごとに一冊にまとめたものです。 お子さま本人が読むのも良いし、お母さんやお父さんが読まれて、お子さんにお話しされても良いと思います。 本番の入試前に、是非ご一読下さい。